2014年5月10日土曜日

5/3 sat. 「FUTUREVIEW2」@Hatsudai Wall



5月のド頭GW!
毎年恒例になってきているnoy企画ですが、今年は去年に引き続き「FUTURE VIEW2」!
同世代のバンドだけが集まって熱いライブを見せてくれました。
とても胸に残るものがあったので頑張ってレビューします。



1.FOR LIFE  Bandcamp

一発目はFOR LIFE!去年も出ていましたね。
今ではすっかり若手の枠を越えて名前が売れまくってます!
Fredelicaの企画「喧騒 第二夜」でも思いましたけど、FOR LIFEって1バンド目すごく似合うと思います。
少し遅れてWALLに着いたので頭見逃してしまったんですが、
開始数分でダイブがガンガンに起こってて、
人がいっぱいのWALLを頭から盛り上げて空気作っていました!
オールドスクールを上手い具合に自分たちの色にして、
誰が聞いてもキャッチーなメロディにシンガロングと日本語歌詞の強さが持ち味です!
何度見ても勢いが衰えない!
サイドバイサイドとかも起こってて前の方がぐちゃぐちゃでした!
相変わらず稲垣さんはドラムめちゃくちゃ安定してました!!

映像は去年のFUTURE VIEW!












2.Fredelica  HP

2バンド目、こちらも去年に引き続き参加のフレデリカ!
去年は個人的に間違いなくベストアクトだったフレデリカですが、今年は攻めの姿勢でした。
この1年で新曲や既存の曲の更なるアレンジなど工夫に工夫を凝らしてきて、
このFUTURE VIEW2で爆発させた感がありました。
ライブでの鉄板曲になっている「お節介はいらない」などを中心にライブを盛り上げる中で、
積極的に新曲の量を増やしたライブでした。
この日初めて聞いた新曲は、今までの持ち味であったキャッチーなギターリフやボーカルの話すような歌い方だったりがガッと減って、激情の要素が一気に強まった感じです。
これからどーゆう方向に進んでいくんでしょう。
この日のギターこうきさんのMCはいつにも増してヘイトが溜まっていて、心に響きました。
「さよなら東京~」の歌詞が入ってる大好きな曲があって(23才のなんとかって曲なんですけど忘れてしまいました…)、
それ大好きなのでライブでは毎回聞きたいです。
こうきさんのメガネがターーンッてすっ飛んだ時に、地面に綺麗にたたまれた状態で落ちてたのだとか、
メガネバンドしてるはずのベース浅野さんのメガネが初めて取れるのを見たりとか、
この日のフレデリカはいつにも増して違いました。
かっこいかったです!!!

映像はこちらも去年のFUTURE VIEW!












3.AND STILL WE TRY  Bandcamp  Blog

宇都宮のAND STILL WE TRYです。
去年行われたアキオフェスで見て以来のライブでした。
ニュースクールハードコアの中でも最注目バンドです!
宇都宮って良いバンドが多いイメージがありますけど、その中でも野外でライブ組んだり積極的に地元を盛り上げているのがこのバンド。
以前見た印象より格段にかっこよかったです。
あれ?!こんなにかっこよかったっけ?!って二度見するレベルでした。
PUTV2013で出演したnoyが当日にテイクフリーで作った若手バンドコンピにも1曲参加しています。
Have heart blows in the windって曲なんですけど、これがまたとてもキャッチー!
シンガロングあり、クリーンで聴かせるパートがあり、全体的にこのハードコアとメロディックのバランスがうまくとれていると思います!
共演者も唸るほどのかっこよさ、ライブステージング!











4.PRIZE OF RUST  HP  Bandcamp

東京ハードコアバンド、PRIZE OF RUSTです。
noyとよく同じライブに出ているイメージがあります。
わたしはライブではあまり見たことないんです。音源もしっかり聞いているわけではなかったんですが。
多分1.2年前に何度かライブは見たことあるんですけど…あまり印象に残らなくて。
今回のライブで印象がガラッと変わった気がします。
ライブが終わったあと、本当に心からかっこいいと思ってしまいました。
激情の要素もちらりと見せながらも力強い歌詞と歌が印象的なPRIZE OF RUSTは、
この手のバンドでは珍しいギターボーカル編成。
マイクスタンドで歌うギターボーカルは、今にも前に出てきそうになる勢いがあり圧倒させられます。
MCは熱が入りすぎていて何も聞き取れませんでしたが(笑)
ドラムも、サウスポーなんですね、全然知りませんでした。
久しぶりにセット左右入れ替えのドラマーを見ました!

ライブの最後ではマイクスタンドをフロアに放り出してのパフォーマンス。
最後マイクを握り締め、床にひざをついた状態での「ありがとうございました」で演奏終了。
周りのお客さんも、「あんなにかっこいいありがとうございましたは聞いたことない」とのことで、
本当にステージングがかっこよすぎて、曲がわからなくてもワクワクしながら見ていました。
進化しているのはnoyだけじゃないんです。












5.DAM  HP

この日、わたしは本当にこのバンドに出会えて良かったと思っています。
本当に、noyに感謝したいです。
小柄なギター、背が高いパンクロックな格好のベースと、いかついドラムと…
一体このバンドはどんなバンドなんだろうと見ていたのですが、
始まって早々、ギターボーカルの綺麗すぎる歌が始まって、
weaveと同じ系統なのかな?って思ったんですけど、全然違いましたね。
なんて言ったらいいんですかね、良すぎて言葉が出ない。大好きなバンドになりました。
とにかく歌が上手い!!高い音も、ビブラートとか、とにかく真っ直ぐ澄まされた綺麗な声なのに、
スクリームへの切り替えが自然すぎる。
全ての曲の歌詞がそのままの思いになっていて、それを伝えようとする強弱が歌に変わっているみたいな。
たまに入るベースのコーラスもまた綺麗。
こんなに負けない3ピースバンドがいるんだと驚きました。
ステージいっぱいに動くギターとベースと、身体全体を使って叩くドラム。
ドラムの方が本当に、腕の先から足の先まで使ってのびのびと叩いてました。一筆書きするように叩くドラムでした。
一筆書きって例えで、フレーズが途切れずに叩けてる人のドラムはとっても綺麗なんです。音が切れない。不自然じゃない。
そんな理想的なドラムでした。
ギターの方も何度もマイクスタンドをフロアに投げ出して歌ってました。
途中マイクスタンドにマイクがささってなくて、お客さんが手に持ってるマイクに口を押さえつけて歌っていました。
圧倒されてしまいました。

ライブでの収益や、デモCDの収益、ミサンガの売上金など約25万円全てを被災している石巻への寄付金にするために活動していたりと、平均年齢21歳にしてこの行動力。
年なんて関係ないのかもしれないけど、何かをするために活動しているバンドって本当にかっこいい。
とても易い言葉しか言えないですけど、わたしもデモCDとアルバムを買いました。
寄付金のために制作された「pray for...」は、石巻への思いがそのまま歌詞と音になっています。
ぜひみなさんも聞いてみてください。

本当にかっこいい。わたしの中でベストアクトです。












6.WILL YOU REMEMBER  Bandcamp  merch store

ここに来て異種HC!WYRです。
東京ニュースクールハードコアバンド。去年も出てましたね。
わたしは去年のfuture viewをきっかけに大好きになったバンドです。
ステージング、曲のキャッチーなメロ、2step、モッシュパート、全部がかっこよくて最高です!
去年はBAXEや海外バンドの来日サポートなど様々なライブで名前見かけていたWYR。
「Like The Lions EP」が出てから勢いが止まらずに、「Somewhere Deep Within EP」も2曲入りですが間違いないかっこよさになっています!
当日はこの2つのEPを中心にライブしてました。
この日は人も多く、本格派モッシュコアなバンドが2バンドくらいしかなかったためフロアもひるんでいましたが、
いざ曲が始まればモッシュピット!2step!
scarfaceのボーカルとフィーチャリングしたりと盛り上がりがすごかったです!
上手ギターの方が変わってから初めて見たライブでしたが、
POP PUNKバンドWe Are The Champion$のギターの方だったんですね、
ハードコアらしからぬスタイリッシュな風貌に驚きました。スタイリッシュ!
途中のMCでは、ボーカルの方がてきとうすぎて笑ってしまいました(笑)
noyのアルバムDERIVEに対し、歌詞が日本語でわかりやすくて良かったなんてレビューがあったりして、
本人もクソみたいなレビューですいませんって言ってて面白かったです(笑)
WYRの魅力は、重たすぎない軽快なハードコアというか、男クサイー!って感じではないので
初心者でも気軽に耳に入るといいますか、でもモッシュパートとかおさえるべきところはおさえてて。
あとは、フロントマンのステージングに一体感があります!かっこいい!











7.weave  HP  Myspace

見たい見たいと気になるだけ気になってライブに行けていなかったweave。
今回のメンツでは唯一ハードコアで売ってないバンドでした。
cosmicnoteの10周年記念につくられたコンピにも参加していて、「Collateral」って曲がとっても評判がいいです!
わたしも聞きましたし、ライブでもやってましたが最高!耳に残る!!
メロが本当に綺麗…ギターの掛け合いだったり歌が生きるのもこーゆうバンドの良いところですよね。
ジャンルに関係なく、ダイブが起こってたのも印象的。
ボーカルの方が風邪を引いていたらしく、曲が終わって毎回謝っていました(笑)
ドラムのタムの音がすっごく通って聞こえて、ツータムの良いとこをうまく持っていってたと思います!
ハードコアバンドというわけではないけど、聞いてきたものには共通の音楽があって、
noyとは同じ世代として頑張ってきた仲間だという話をMCで話していました。
noyのドラムのせいじさんのツイッター見るとわかるんですけど、weave大好きなんですよね(笑)
そーゆう繋がりがジャンルが違ってもあることがすごくいいことだと思います。












8.SCARFACE  Facebook

FUTURE VIEWもクソもありません。
フロアは将来が見えないほどの地獄を見せられました(笑)
重圧ビートダウンハードコアバンドです。
この若さにしてなんでこんなにおもったーい音が出せるのか…
驚異の4音下げ?らしいです。4音下げってどこまで下がってんの?
今までB-BOY風だったボーカルの方はこの日は派手花柄シャツを着ていて髪型はオールバック。
ヤクザです(笑)
いつもの陽気でてきとうなMCでフロアを煽りながら、極太なマイクパフォーマンスを見せてくれました。
SCARFACEは個々のレベルが本当に高いので曲のクオリティも最高!
共演者、お客さん共に今回のFUTURE VIEW2で最も評価が高かったバンドだったんじゃないでしょうか。
最後は前方にだけ広がっていたモッシュピットがトビラ後ろほどまで一気に広がってからのフルモッシュ!!
キャップは飛ぶはビールは舞うはで本当に地獄みたいでした。
wallでこんなの見れるなんて…
たのしかったです!(笑)











9.noy  HP  Bandcamp

今回の企画者、東京エモーショナルハードコアバンド、noyです!
若手世代と言われるどのバンドよりも勢力的に進み続けることをやめないバンドです。
PUTVやcosmicnoteFES、そして今回のFUTURE VIEW。
様々な企画、ライブで、ただライブをやるだけではなく、
自分たち若手をもっと知ってほしい、これからもハードコアシーンを盛り上げて行きたいという強い思いからテイクフリーのコンピCDを作ったり、今回のこのような企画を打ったりと、活動家であるnoy。
FUTURE VIEW2の開催間近に、上手ギターのともさんが脱退することになっていました。
参加バンドみんなが、惜しみ、しかししっかりと見送ってやろうという気持ちの中でライブをしていたと思います。
noyのライブでは、悲しみなんて全くなくて、お客さんもみんな笑顔で、もう本当に、
今年1って言っていいくらい(まだ5月だけど)最高なライブを見せてくれました。
人がいすぎて、なにが起こっているかなんてわからないくらいの状態でしたけど、
それでもシンガロンとか、マイクを奪おうとしたり、みんな一体になってました。
ボーカルのダイスケさんは自らダイブしに行って、
お客さんもあそこにいた半分くらいはダイブしてたんじゃないかと疑うくらい。
3秒に1人くらいダイブしてたんじゃないかと思います。
曲はDERIVE、demoからライブの定番となっている曲のほとんどをやってたと思います。
noyのときだけあっとゆー間にライブが終わってしまって、びっくりしました。
アンコールもあり、最高の盛り上がりを見せてFUTURE VIEW2は終演。

曲の感想とか何も言ってないけど、ライブ映像見れば伝わると思います。
わからない人は来年ぜひ行きましょう。
去年と見比べて見ると面白いかも。
















ハードコア、バンド、ライブ、若手、若者、全てをつないでくれた企画だったんではないでしょうか。
たくさんのバンドのMCに心を突かれたようで、
わたしは一体なにができるだろうと考えた1日になったと思います。

わたしもこうしてブログを書くようになっていろいろ変わったと思ってるし、
バンドを始めたらもっと何かが変わるかも知れないと思います。

まずハードコアを聞かない人は聞いてみて
ライブに行かない人は行ってみて
楽しいと思ったらやってみて
話はそれからだと思います。


FUTURE VIEW!
こんなにしっくりくる企画名ないな~!!